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■ 浄水器のあれこれ

 いろんな形の浄水器
浄水器は形によって次のように分類され、それぞれ浄水能力などに違いがあります。設置スペースなども考慮に入れ、使用状況に合ったものを選びましょう。


1)蛇口直結型
簡単で安いので、取り入れやすい浄水器として日本では多くの家庭で使用されている蛇口直結型浄水器。とっても小さくて、取り付けも簡単で便利なのですが、その分カートリッジ交換の頻度が高くなります。当社の商品は逆流洗浄効果によりこの欠点を克服した画期的な商品といえます。


2)カウンタートップ型(ホース取付型)
蛇口につけるタイプより大きく、シンクや給水栓付近に置いたり(据え置き式)、壁に掛けたりし(壁掛け式)、蛇口の先端と浄水器本体をホースでつないで使用するタイプです。蛇口部分に、原水・浄水の切り替えコックがついているタイプが多く、簡単に切り替えが行えます。キッチン作業時にホースが邪魔になったり、見た目が良くないのが難点です。


3)水栓一体型
このタイプは給水栓を独立して使用できるようにし、この中に浄水用カートリッジを組み込み、浄水と原水の使い分け、またシャワー水栓にしたりできるようにしたもので、キッチンの新しい用具といえましょう。水栓に浄水器カートリッジが組み込まれたタイプで、蛇口部分がホースになって取り出せたり、シャワーになったりしているものもあります。


4)ビルトイン型(アンダーシンク型)
キッチンのシンク台の下に取り付けるタイプで、浄水専用の蛇口が設置されます。設置には、大がかりな工事を必要とすることもあります。キッチンの下に取り付ける備え付け型のいわば大型の浄水器です。ろ過流量やろ過能力が最も大きく、またキッチン周りをすっきりと使えるのも利点です。飲用


5)ツインコネクション型
最終止水弁と給水口をつなぐホースの間に設置するタイプです。接続が容易で、ホースの長さを調整することにより、容易に設置場所を選択することが出来ます。浄水器の形状を柔軟に設計することができ、目的に合わせろ過流量やろ過能力を調整できる点にも優れています。


6)元栓直結型(家全体用、セントラル方式)
水道管から各家庭に水が運ばれる給水管の元栓に設置するものです。家庭で使用する水のすべてが浄水となります。一見便利に感じますが、家庭内の滞留水がすべて無塩素状態になり、さらに蛇口までの間に二次汚染が生じるなどの問題があり、専門的知識をもったプロによって個別状況に合わせオーダーメイド的に導入することが必要となるでしょう。また、上海においてはトイレの水(家庭用水として一般的に一番多く使用する)まで浄水するという非効率性が問題となります。


7)ピッチャー型(ポット型)
給水栓とつながない持ち運び自在の浄水器で、文字通りポットの形をしています。どこでも使うことができるので便利です。ただし、思うような浄水効果を得られない場合や、造水量が少ないという欠点があります。


 いろんな用途の浄水器
アクアは「用途」という視点を第一に考え、浄水器を選択することを強く推奨します。

日本では浄水器といえば、飲用、シャワー用、家全体用ほどの分類しかありません。
しかし、上海ではより用途を細分化し、土地の水に合わせ目的別に開発された浄水器を使用することが大切です。 このことは、結果として浄水器利用の効果を最大限に享受することに繋がり、また経済効率を高めることにも繋がります。当社は、本分野のパイオニア企業として、可能な限り用途を細分化し、お客様の要望に沿った浄水器をこれかも提供して参りますのでご期待ください。


 いろんなろ材の浄水器

浄水器は、ろ材によって大きく性能が違います。特徴をよく理解して利用用途に合った適切な浄水器を選びましょう。

1)活性炭
活性炭は、椰子殻、おがくず、木材、石炭などの原料を900℃前後で蒸し焼きにした炭で、無数の孔(数ミクロン〜数百オングストローム)があいています。物理的な吸着あるいは化学反応により塩素や有機化合物を除去します。

2)中空糸膜
ポリエチレンとポリプロピレンでできたマカロニ状の化学繊維で、マイクロフィルターとも言います。壁面に微細な穴(0.1〜0.01ミクロン)が無数に開いた中空糸膜を数千本束ねてフィルターにしたものです。?活性炭で除去できない大きな粒子のバクテリア、カビ、赤錆などを除去できることから、活性炭と組み合わせたこのタイプが日本の浄水器の主流となっています。しかし、農薬やウイルスの除去には効果がなく、トリハロメタン等の有機塩素化合物の除去にも効果はありません。

3)セラミック
陶器にあいている微細な孔を利用して不純物を除去します。目詰まりを起こしにくく、洗えば何度でも使えます。バクテリアは除去しますが、有機塩素化合物や無機化合物、ウイルスを除去することは苦手です。

4)イオン交換樹脂
もともとは工業用の水を作るのに使われていました。特殊なイオン交換樹脂により、マグネシウム、カルシウムあるいはナトリウムと言ったイオン物質を除去するのに有効です。また、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩といった塩化物の除去にも効果があります。?ただし、その他の有機塩素化合物、無機化合物、ウイルス等は除去しません。いわゆる軟水器と呼ばれるものはこのろ材しか使用していない場合がありますので、注意しましょう。

5)逆浸透膜
生物の細胞膜に近い半透膜に水圧をかけ逆浸透膜現象を引き起こし、汚染物質を除去します。実際には、逆浸透膜の表面には0.0001〜0.0005ミクロン(電子顕微鏡でも見ることは困難です)の水分子が通れるぐらいの孔が開いています。不純物は水分子よりも大きいため、物理的に膜を通過できず、トリハロメタン等の有機塩素化合物、農薬、化学肥料、洗剤、無機化合物、ウイルス、細菌等の全てはほぼ完全に除去されます。?ただし、デメリットもあります。浄水に時間がかかること、他の浄水器に比べ浄水システムが複雑なこと、浄水に際して棄て水が発生し水が余計に要ることです。

6)その他
普通の水に人工的な処理を加え、高いエネルギーを持った水は活性水(機能水)を作り出すとされています。アルカリイオン水や磁気水、πウオーター、電子水等がこれに当たります。?しかしながら、浄水能力という見地からは疑問が残ること、またこれらの効果については未だ解明されていないところもあります。92年に日本国民生活センターが行ったテストによると、アルカリイオン整水器は、効能はほとんどないと結論付けられています。